卸町光の子保育園 既存園舎改修

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仙台市内にある築17年のRC造園舎の改修である.既存園舎は遊戯室やホールが壁で小さく区切られており,リトミックや大胆に体を動かす遊びには適していない現状があった.また天候が悪く室内遊びで園内が園児たちであふれる時には,音環境の問題もあり落ち着かない空間となっていた.

それら保育環境を見直し整備することを目的として改修が計画された.1階の玄関ホールと遊戯室の間にある間仕切壁を取り払い大きなワンルームとしている.ホールの園庭沿いに広い土間を設けることで,緑豊かな園庭にすぐに駈け出せるように構成した.室の内外が連続的に繋がり,また天井も最大限まで高く上げることにより,開放感も生み出している.床の下地は置床工法を採用し,リトミックや踊りなど足に負担のない柔らかな感触を重視した.フローリングは無垢のカバ材を使用し,壁のシナベニヤとともに温かみのある内装としている.

[概要]
用途:保育所
敷地面積:2432.40㎡
全体建築面積:611.05㎡
全体延床面積:730.78㎡
改修部延床面積:226.41㎡
構造:RC造
階数:2階
設計期間:2015.02~2016.12
施工期間:2017.01~2017.03
設計監理:一級建築士事務所 アーバンスケープ
施工:那須建設 株式会社

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