大曽根の家

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名古屋市内の古い町並みが続く,狭小地に立つ住宅である.敷地は間口4.2m,奥行18mの長屋の一角である.長屋の一住戸を解体した場であったため,隣家は越境し,また反対側の比較的新しい隣家も20㎝もなく迫っている.採光通風はあまり期待できない場所ゆえ,居心地のよい居住空間をどのようにつくるかが課題であった.

敷地形状をそのまま生かし2間×9間の奥行のある長い2層空間を構成した.間に大きなトップライトから光が注ぐ階段室を設け,その2階の前後にリビングや子供室を設けている.天井高は3.8m確保しロフトも設け,開放感ある空間とした.

1階は天井高の低い,落ち着いた土間や和室空間となっている.土間には家族皆が趣味であるピアノが置かれている.定年後、夫妻でジャズ喫茶を予定しているようだ.

[概要]
用途:専用住宅
敷地面積:87.86㎡
建築面積:62.73㎡
延床面積:100.72㎡
構造:木造在来軸組工法
階数:2階
設計期間:2013.04~2017.07
施工期間:2016.08~2017.03
設計監理:一級建築士事務所 アーバンスケープ
施工:株式会社 丸長ホーム

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