鶴ケ谷第二集会所
鶴ヶ谷市営住宅地建て替えに伴う集会所の建設である.
一帯の市営住宅団地の核となる施設であり,団地住民だけでなく,地域住民にも広く開かれるものとすることが求められた.
求められた諸室は,集会ホール(約80㎡),和室(10帖程度),キッチンエリア,便所である.
平面計画は,様々な利用形態を満たすことができるよう、フレキシブルな構成 としている.
イベントやお祭りなどが随時行われることから、キッチンは最も利用頻度が高い場であると想定し,正面入口部に土間のエリアと並行してキッチンを設け,外部の作業と連動して利用できるようにしている. 土間キッチンを中心に集会ホールへと繋がる余剰空間はラウンジと称し,自然発生的に人が集う場として機能する. 隣接する和室を全開放すれば一体的な利用も可能である.断面のレベル差を考慮し,一段高い集会ホールは,広々とした外部の広場へと視線を繋げ,出入りも容易にできる.
構造は木造である. 大断面の集成材を使ったマッシブな箱に対して,薄く軽やかな屋根がはね出す. 軒先はアプローチテラスも兼ね,人を気軽に招き入れる.内部空間にも木材を多用し、どこか和む住宅のリビングのような温もりを感じられるよう配慮している.
【概要】
用途 :集会所
建築面積:233.18㎡
延床面積:213.31㎡
構造 :木造
階数 :2階
設計期間:2010.02~2010.09
施工期間:2010.10~2011.04
設計 :㈱昴設計+一級建築士事務所アーバンスケープ
監理 :㈱昴設計
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